字手紙

絵手紙を知った
もうかれこれ10年近くなるかな
学生の頃、デザイナー志望で学校を出て一時はデザイン事務所へ
そして挫折

挫折までには色々あったがそれは省かせてもらう
そして家業である商売を始めること約30年
その20年ほどは絵を描くことを封印していた

子供が生まれ、育ち親元から巣立ち
子育てを卒業したころに絵を描きたくなった
今から何が描けるかと思案しているときに絵手紙に出逢った

絵手紙は素人でも書ける
「下手がいい、下手がちょうどいい」が基本みたいだ
それに飛びついたものの世の中の絵手紙愛好家たちは下手の領域ではない
上手すぎるほどの芸術家たち揃い
それを目にするとまた描けなくなった

いろいろ書きながら本当の自分を探していた
描いては捨て、描いては挫折し、描いては方向が定まらなかった
そうしているうちに約10年経ったころ

一時また描くことから離れていて
そうだ何が足らない？
自分のまわりを見渡した
もっと華やかになればきっと楽しいだろうな
もっと自然に行けばいいだろうね
そうなったときに描いてみた


今では思ったこと想像していることを描いているだけ
ときに風刺絵みたいにも思える
伝えたいこと、それは今いる職場だったり仲間に対してだったり
人生経験から生まれる言葉として絵がちょこんとある

やっと自分を見つけることができた
やっとこの場に来て
自分らしさが出てきた
そういうのが・・・絵手紙であり字手紙でもあるんです

もう悩むことはないと思います
本当の自分に出逢ったから